さて，一度はセッティングを完了させたサブウーファーですが，もう少しセッティングを 追い込んでみることにしました。追い込み項目は，
- スピーカーとのボリュームバランス
- サブウーファーの向き
というわけで，ここでひとまずＡＶアンプの設定を変更します。メインスピーカーの設定 をラージからスモールにしてやれば，自動的にサブウーファーに音声が割り振られます。ち なみに，今回からＡＶアンプは変更されていて， ソニーのTA-DA7000ESです。
| スピーカー種別 | 大きさ | 距離 | レベル補正 | クロスオーバー周波数 |
|---|---|---|---|---|
| フロント（Nautilus803） | ラージ→スモール | １．９ｍ | ±０ｄＢ | ／ |
| サブウーファー（SX-DW7） | ／ | １．８ｍ | ＋１０ｄＢ | 120Hz |
念のため，ウーファー側の初期設定は以下のとおりです。
| 5.phaseスイッチ | 正相 |
| 6.cut off filterスイッチ | off |
| 9.volume | 前回までに調整した位置 |
また，スピーカー設定をスモールにしたことで，サブウーファーにはＬＦＥ以外の信号も ミックスされてきますので，サブウーファーが担当する帯域を設定する必要があります。こ れがクロスオーバー周波数で，設定した周波数以下の低音を，サブウーファーが担当するこ とになります。実際の映画等のＬＦＥで，どれ位の帯域が入っているのかは知りませんが， テストなので，できるだけ広い帯域を持たせてみた方がウーファーの特性が判り易そうなの で，少し高めの１２０Ｈｚに設定してみました。
さて，ここでＣＤをかけてみます。低音（ベース）がよく効いたソースを選んでみます。
ここでは，T-Squareのアルバム，blue in redよりトラック１，Bad boys and good girlsを
使っています。
う〜む，映画を観ていたときは効果音だったので，あまり気にならなかった低音も，ベー
スを担当させるとハッキリわかります。今の設定では違和感アリアリです（笑）。見事なま
でに繋がっておらず，ベースだけバラバラに録音したみたいになっています。
ここで一旦，ＡＶアンプの設定を元に戻し，フロントスピーカーだけで聴いてみて，目指 すレファレンスを確認します。やはり，全音域がきちんと繋がっていて，ベースもステージ 中央あたりにいるのが判りますし，すべてのパートがきちんと溶け合っています。サブウー ファーを入れても，これに近いところまで持っていきたいものです。
そこで，サブウーファーの向きを，以下の４通りについてテストしてみました。
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ウーファー前向き | デフォルトはこれです。 |
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ウーファー左向き | 敢えてそっぽを向けています。左向きですので，センター方向を向いています。 |
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ウーファー後向き | ･･･真後ろを向かせてみました。こんなセッティングする人もいないと思いますが， まあ，判らないことはなんでもやってみようと，そういう訳です（笑）。 |
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ウーファー右向き | 最後に，部屋の壁側を向かせてみました。右向きということになります。 |
この４通りについて，Bad boys and good girlsを一通り聴いてみました。結果は以下の とおりです。
| 音質項目 | 前向き | 左向き | 後向き | 右向き | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 低音の定位感 | × | サブウーファーの位置から露骨に聴こえてくる。 | ○ | ベース等も大体中央に定位している。やや中央に纏まり過ぎか。 | ◎ | 低音が程よく中央に纏まっている。 | × | 右側からのみ聴こえてくる。 |
| 低音の膨らみ | × | 異様に膨らんでやや不愉快感あり。 | ◎ | 程よくほぐれていてバランスがいい。 | ○ | よくほぐれているが，やや抑えすぎ。 | ◎ | 変な膨らみはない。バランスは良い。 |
･･･以外と後向きがいい結果になりました。ただ，やや抑えすぎの傾向があり，リファレ ンスに近いとは言い難い結果であることも事実。万能ではありませんが，左向きが最もリ ファレンスに近い音質となりましたので，この位置で決定とします。
